ケンちゃんとリボン先生の「サル痘」について、いま分かっていること

その1:「サル痘」って何?

まずは読み方ね!
サル痘」と書いて「さるとう」と読むんだ。

サル痘ウイルス」という動物由来のウイルスによる感染症で、人間と動物が感染するんだ。

「サル痘」だから、サルから感染するってことね?

もともとこのウイルスを持っていたのは、主に中央アフリカや西アフリカ地域に生息している「げっ歯類」というネズミリスなどが含まれる動物の分類群じゃないかと言われているんだ。

まだはっきりしていないんだ…
でも、なんでサルなの?

それは、1958年研究用に飼育されていたサルの集団初めて確認されたから、「サル痘ウイルス」と呼ばれるようになったんだ。

それで「サル」なんだ!

その後、1970年に初めて人への感染も確認されたんだ。

そんな昔からあるんだ!
でもなんで、急に流行りだしたの?

サル痘は1970年ザイール(現在のコンゴ民主共和国)で初めて報告されて以来、主に中央アフリカ、西アフリカ地域での感染が報告されていたんだ。

アフリカでは人間への感染は続いていたってことね…

中央アフリカや西アフリカ地域以外の地域では、流行している地域からの帰国者や輸入動物からの感染など、輸入感染症に関連する報告限られていたんだ。

でも、今年2022年5月イギリスで海外渡航歴のないサル痘患者が報告されてから、ヨーロッパの他の国々やアメリカでもヒトからヒトへ感染の報告が相次いでいて、原因は調査中なんだ。

ということは、動物でも人間でも感染っちゃうってことなんだ!

中央アフリカや西アフリカなどの流行している地域で、感染している動物と接触したり、噛まれたり、加熱が不十分な肉を食べたりすると、動物からヒトへ感染する可能性があるんだ。

じゃ、ペットや動物園やジビエ料理には用心しないと!

日本では今の所、サル痘に感染している動物の報告はないから、大丈夫。

ただし、ペットも含めて動物はサル痘じゃなくても、いろんな病原体を持っていることがあるから、過度な触れ合いを避けることや、手洗いなどの基本的な衛生対策は普段から心がけるといいね。

は〜い!

その1