ケンちゃんとリボン先生の「サル痘」について、いま分かっていること
その6:まとめ
さて、サル痘について、これまでで分かっていることをまとめておこうね!
は〜い!
「サル痘」とは?
- これまでは主にアフリカ大陸で発生が報告されていた。
- 2022年5月以降、欧米を中心に感染事例が多数報告されている。
- 日本でも数名の感染者が確認された。
どんな病気?
- 「サル痘ウイルス」によって感染する病気。
- 一般的には発熱や発疹、リンパ節などの腫れなどの症状が見られる。
- 多くの場合、症状は2〜4週間ほどで自然に治る。
どのように感染?
- 主に、感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液との接触(性的接触を含む)。
- 感染した人と長時間、近距離で対面することで、飛沫の感染もある。
- 新型コロナウイルスとは異なり、人から人への感染は容易には起きない。
- WHOによると、現在報告されている患者の多くは男性。
- 多くは男性同士の性的接触による感染。
- 女性や子供の感染も報告されている。
どんな症状に注意?
- 身体の部位に関係なく、発疹や水ぶくれなどに注意。
- 特に顔、口、手足、肛門、性器、臀部(尻)での発生に注意。
- 発熱や頭痛などの症状が出る場合がある。
- 水ぼうそうなど、発疹がある他の病気と間違いやすい。
予防法
- 感染した人の発疹、カサブタ、体液や血液に触れない。
- 性的な接触(口の中、肛門、性器との接触など)。
- 近距離で長時間の対面で飛沫にさらされる。
- 感染した人のが使った寝具や器具などに触れない。
治療
- 症状に応じた治療を行います。
- 多くの場合、発症から2〜4週間ほどで回復します。
- 小児、妊婦、免疫不全などで重症化することがあります。
- サル痘ウイルスに効果がある治療薬は日本国内では流通していませんが、臨床研究でサル痘の患者を対象に投与できる体制が構築されています。
ワクチン
- 天然痘のワクチンにサル痘の予防効果があると考えられています。
- 現時点、国内ではサル痘の予防を目的とした接種は一般的に行っていませんが、サル痘に感染した人との接触者を対象とした臨床研究で接種が行われています。
- 1976年生まれより若い世代は、種痘(天然痘の予防接種)歴がなく、抗体を持たないため注意が必要。
感染が疑われる場合
- 直接、保健所や病院に行かない。
- 医療機関に「サル痘の可能性がある」ことを電話で伝えて相談。
- 医療機関を受診する際には、マスクを着用し、発疹部位をガーゼなどで覆うなどの対策をする。