HIV/AIDSの歴史
〜1980年
HIVはどこから来たのか?
AIDSはなぜ世界に広がったのか?
なぜ偏見や差別が生まれたのか?
治療法はどんな進歩をしてきたのか?
その発生から現在の状況まで、
当時の大きな出来事と共に
年表にまとめてみました。
項目は随時加筆・編集していきます!
もし記述に間違いなどあれば、
お知らせください!
サイレント・エピデミック
WHO
1970年代のある時点で、世界が知らないうちに、HIVは足場を固めて陰湿な拡散を始め、20世紀をAIDS以前と以後の2つの時代に永遠に分けてしまった。
参考・引用
タイトルや解説等の中で差別的な表現が含まれる場合がありますが、当時のHIV/AIDS、セクシュアルマイノリティなどに対する状況を知っていただきたいと思い、そのままの表現を使っています。
数百万年〜数十万年前
アフリカのサルにSIV(サル免疫不全症候群)発生
1981年、突然米国を震撼させ、現在も流行を続けるAIDSの原因ウイルスHIVは、アフリカに生息するサルを自然宿主とするSIV(Simian Immunodeficiency Virus:サル免疫不全症候群)がヒトに種間感染したものとされている。
霊長類レンチウイルスの一種であるSIVは、遺伝情報をRNAで持ち、非常に変異しやすい性質を持っている。
そのため、SIVは自然宿主とは共生関係を築いていたが、他の種の霊長類に感染すると病原性を持つことがあると考えられている。
SIVは、1985年にアラバマ大学のベアトリス・ハーン博士のグループが、マリリンという実験用のチンパンジーの死亡後、その血液と組織を分析し、HIVに似たウイルスを発見、SIVと命名した。
参考
数百年前
チンパンジーがSIVに感染
現在のコンゴ共和国、コンゴ民主共和国、カメルーンを中心とするアフリカ中部で、小型のサルを食べたチンパンジーが、SIVに感染。
チンパンジーは雑食性で、ときに強い肉食性になるという。そのため、小型のサル(シロエリマンガベイとクチヒゲグエモンまたはモナモンキー)を食べ、この2種類のサルが持つSIVに重感染した結果、組替体を持ち、生殖行為によりチンパンジーのコロニーで広がったと考えられている。
参考
19世紀後半〜20世紀初頭
チンパンジーからヒトへ
1959年頃ベルギー領コンゴ(現・コンゴ民主共和国)で採取されていたウイルスと、1960年頃にキンシャサ大で採取され保存されていたウイルスの相違性を比較すると88%の一致が見られた。
研究者たちは、10年以上かけて古いチンパンジーの糞の山を掘り、発見したSIVを、1959年にコンゴの男性から採取した最古のHIVサンプルと遺伝子的に比較。
ヒトの生体試料に保存されているHIV-1の配列とウイルスの突然変異率の推定値から、チンパンジーからヒトへのジャンプは、赤道アフリカで急速に都市化と植民地化が進んだ19世紀後半から20世紀前半に起こったと考えられる。
いくつかの分子年代測定研究は、HIV-1が20世紀初頭、おそらく1915年〜41年の間にその最新共通祖先を持ったことを示唆している。
2008年に発表した研究では、共通祖先は1873年〜1933年にあるとし、中央推定値は1902〜21年に変動がある。また特定のHIV株の分子時計から、最初の感染時期を1915〜1931年頃と推定する説もある。
現地民のハンターが感染したチンパンジーを捕獲、解体などする際に、噛まれるなどしてできた傷口などから血液に接触して感染が起こったと考えられている。
当時、中部アフリカでは風土病として「痩せ病(Slim Disies)」と呼ばれる症候群の報告もあった。
参考
- "'Perfect storm' turned HIV from local to global killer", NewScientist
- 「感染源はチンパンジーだった?HIVの起源をたどる」マイケル・アランダ(logmi Biz)
- 「HIV/AIDSーチンパンジーから入った20世紀の病」加藤茂孝
- 「エイズウイルスの起源・進化」京都大学
- "Origins of HIV and the AIDS Pandemic "(National Library of Medicine): Paul M. Sharp, Beatrice H. Hahn
- "Direct Evidence of Extensive Diversity of HIV-1 in Kinshasa by 1960", (National Library of Medicine):Michael Worobey, Marlea Gemmel, Dirk E. Teuwen, Tamara Haselkorn, Kevin Kunstman, Michael Bunce, Jean-Jacques Muyembe, Jean-Marie M. Kabongo, Raphaël M. Kalengayi, Eric Van Marck, M. Thomas P. Gilbert, and Steven M. Wolinsky
1920年(大正9年)〜
アフリカで拡散
1931年〜1933年にフランス人レオン・パルがコンゴの鉄道建設中に死亡した黒人労働者を解剖。50人の死亡者のうち26人にエイズ様の症状を観察。
当時ベルギーの植民地であったレオポルドビル(現:キンシャサ)の急速な都市化による都市への大規模な人口流入が起こり、売春により労働者間に広がったとみられる。
さらにそこへ西洋医学が入り、梅毒などの性感染症や熱帯病風土病を治療する注射針も、感染が広がった原因と考えられている。当時は、血液感染の概念はなく、注射針はアルコール消毒のみで使い回されていた。
また、キンシャサから港に伸びる鉄道によって人の移動が活発化し、そこからコンゴ民主共和国全土、近隣の植民地諸国へ広がったようだ。
参考
1926年(大正15年・昭和元年)
1930年(昭和5年)
11月14日
濱口雄幸首相狙撃事件
輸血により助かり、以後輸血が普及するきっかけとなる。
濱口雄幸は、立憲民政党総裁として、張作霖爆殺事件の責で総辞職した田中義一内閣の後に内閣総理大臣に就任。金解禁や緊縮政策を断行し、野党・立憲政友会の反対を押し切ってロンドン海軍軍縮条約を結ぶ。
濱口内閣の政策は激しい攻撃に晒され、1930年(昭和5年)11月14日、陸軍の演習視察と昭和天皇の行幸への付き添いのために訪れた東京駅で、愛国社社員の右翼活動家の青年、佐郷屋留雄に至近距離から腹部を銃撃された。
濱口は、かけつけた東京帝国大学外科学主任教授の塩田広重の手によって輸血が施され、様態の安定に伴い、東京帝国大学医学部附属病院に搬送され、同病院にて腸の30%を摘出する大きな手術を受けて一命を取り留めた。
明治生まれでは初の内閣総理大臣。日本の首相で初めて当時最新のメディアであったラジオを通じて国民に直接自身の政策を訴えた首相でもあり、その風貌から「ライオン宰相」と呼ばれた。
参考・引用
1930年(昭和5年)代〜
1950年(昭和25年)代
アフリカから世界へ拡散
Wikipediaから引用
小規模なニューモシスチス肺炎の流行は、1930年代から1950年代にかけて北ヨーロッパと中央ヨーロッパ諸国で単発的に発生し、早産した子供たちに影響を与えました。
感染したガラスの注射器や針の使いまわしが原因で流行が広がった可能性が高い。
特に1950年代に流行が最盛期にあったため、栄養失調は原因とはみなされなかった。当時、戦争で引き裂かれたヨーロッパはすでに荒廃から回復していた。
研究者らは、最も可能性の高い原因は、旧ドイツの植民地であるカメルーンに由来するHIV(またはHIVの軽度バージョン)と密接に関連するレトロウイルスがヨーロッパに持ち込まれたと述べています。
流行は1939年にダンツィヒ自由都市で始まり、その後、スイスやオランダのような1940年代と1950年代に近隣諸国に広がった。
参考
1931年(昭和6年)
1935年(昭和10年)
血漿を凍結し乾燥粉末化技術が開発される
1935年、凍結用の大型チャンバーと水分除去用の真空ポンプを備えた初の商業用凍結乾燥機が登場した。米国コーネル大学のフロズドルフとグリーブスは、稼働率の高い凍結乾燥設備と装置を開発し、大量生産を可能にした。
最初の大規模な凍結乾燥は第二次世界大戦中に始まった。戦闘で負傷した兵士を治療するのに十分な血漿をヨーロッパに運ぶには、大規模な冷蔵が必要だったが、資源不足のために血漿が凍結状態を保てず、一部は腐敗してしまい、野戦病院では生死を分ける事態となった。血漿を常温で出荷できるようにするため、アメリカ陸軍は血漿の凍結乾燥を開始した。
第二次世界大戦は、製薬産業への凍結乾燥の応用を促進した。戦後、この新技術はワクチンや医薬品産業へと拡大した。現在に至るまで、凍結乾燥技術は製薬業界で広く応用されている。
参考・引用
1948年(昭和23年)
2月27日
東大病院小石川分院で輸血による梅毒感染事件発生
東京大学医学部付属病院小石川分院婦人科で、子宮筋腫の手術を受けた女性に、術後の体力補強のための輸血が行われ、この輸血によって女性は梅毒に感染し、損害賠償、業務上過失傷害の告訴にまで発展し、社会問題となった。
この事件では、供血者に対する担当医の問診義務が問題となり、裁判では一審、二審ともに、医師に問診を行わなった過失を認めている。
1961年(昭和36年)の最高裁判決では、「いやしくも人の生命及び健康を管理すべき業務(医業)に従事する者は、その業務の性質に照し、危険防止のために実験上必要とされる最善の注意義務を要求されるのは、やむを得ないところといわざるを得ない」と述べ、医療過誤訴訟における過失とは何かという問題について現在でも先例的価値をもっている判例となっている。
当時の日本の輸血は諸外国に比べ、大きく遅れており、終戦直後での輸血対策は、昔ながらの注射器で採血した血液をそのまま輸血するという「枕元輸血」が行われていた。
事態を重く見た連合軍最高司令官総司令部(GHQ)は、厚生省と東京都に輸血対策を確立するように指示し、血液銀行を設置して安全な保存血液の供給を促した。米国赤十字社からは、日本赤十字社が中心となって血液事業を行うならば、必要な機械、器具、器材などを援助するという申し出があった。
1949年(昭和24年)5月16日、厚生省、東京都、日赤の代表および学識経験者による、輸血問題予備懇談会が開催され、そこで決定された方針から、日赤に輸血対策委員会が設置された。
1950年(昭和25年)6月14日に開催された第3回輸血対策委員会では、施設、予算措置、血液の有償無償問題および供血者の募集方法などが検討された。策定された実施計画の中で、血液の有償無償問題については「血液の取り扱いは無償を前提として発足すること」とされ、無償の採血と血液供給が構想された。
無償供血を前提としたのは、少しでも血清肝炎の可能性が低い血液を提供すると判断される供血者から血液を収集するためである。
参考・引用
1950年(昭和25年)
6月25日(昭和26年)
朝鮮戦争勃発で保存血液の需要増大
第二次世界大戦後に定められていた38度線を越えて朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)軍が大韓民国(韓国)に侵攻したことをきっかけに、のちに朝鮮戦争と呼ばれる紛争が勃発。
朝鮮半島で起きたこの紛争は、国連軍の参戦と、アメリカとソビエト連邦が朝鮮半島の支配をかけて深く関与したことによって、瞬く間に多くの国を巻き込んだ戦争になった。
この戦争を機に、負傷者の治療のための保存血液の需要が増大。
参考・引用
1952年(昭和27年)
4月10日
日本初の血液銀行開業
1948年(昭和23年)の東大病院での輸血による梅毒感染事故を受け、日本赤十字社は米国赤十字社の指導と援助を受け、保存血液製造に着手し、日本初の血液銀行(現赤十字血液センター)の日本赤十字社東京血液銀行業務所が開業した。
参考・引用
7月26日
パンデミックの前兆、リチャード・エドウィン・グレイブスJr.
ソロモン諸島に駐留していた第二次大戦の退役軍人、28歳のリチャード・エドウィン・グレイブスJr.が、テネシー州メンフィスでニューモシスチス肺炎とサイトメガロウイルス感染症で死亡。後に一部の著者はエイズ診断を示唆する臨床経過に充分な日和見感染症を構成すると示唆。
参考・引用
1959年(昭和34年)
後にAIDSと確認された最も古い症例
1959年、コンゴで死亡した人が、保存されていた血液サンプルからHIVに感染していることが確認され、ヒトで最初のHIV感染者となった。
この研究の著者は、「300塩基対以上のHIV-1断片を増幅する試みは失敗した」と書き、彼の試料から完全なウイルスの配列は得られなかった。
引用
参考
- "Direct Evidence of Extensive Diversity of HIV-1 in Kinshasa by 1960", (National Library of Medicine)Michael Worobey, Marlea Gemmel, Dirk E. Teuwen, Tamara Haselkorn, Kevin Kunstman, Michael Bunce, Jean-Jacques Muyembe, Jean-Marie M. Kabongo, Raphaël M. Kalengayi, Eric Van Marck, M. Thomas P. Gilbert, and Steven M. Wolinsky
- "'Perfect storm' turned HIV from local to global killer", NewScientist
6月28日
NYでジャマイカ系アメリカ人船員がニューモシスチス肺炎で死亡
ニューヨーク市、アルドゥイン・アントニオという49歳のジャマイカ系アメリカ人の海運店員が、エイズと密接に関連する病気であるニューモシスチス・カリニ肺炎で死亡。
男性の遺体の死後検査を行ったゴードン・ヘニガー医師は、「成人における未関連肺炎性カニスチス病の最初の報告例」が非常に珍しいことを発見し、彼は後の研究のためにアルドゥインの肺を保存した。
当初、ヘニガー医師は、彼がネバダに行った経験の有無を知りたがっていたが、原爆実験の調査に参加して影響を受けたのかもしれないと考えていたようだ。
この事件は当時2つの医学雑誌に掲載され、ヘニガー医師はアルドゥインがおそらくエイズにかかったと信じていると多くの出版物で語っている。
引用
参考・引用
8月31日
デヴィッド・カー
英国マンチェスターの王立診療所で亡くなった25歳の船員の男性、デヴィッド・カーはAIDSで死亡した最初の人物だと考えられていた。
彼は西アフリカで過ごした後、英国で急激に健康が悪化し、8月31日にカリニ肺炎で亡くなった。彼の主治医は彼のサンプルを残し、この異常な症例を医学誌「ランセット」の1960年10月29日号で紹介し、1990年にはAIDSであったと確認された。
このことにより、カー氏の症例が最も早く記録されたAIDSの症例となっていたが、実際にはHIV陽性ではなかったと、1995年にニューヨークの医療チームの調査によって覆された。元の研究者は彼のサンプルは汚染されていたと認めた。
参考・引用
1959年(昭和34年)の主な出来事
- 1月1日:キューバ革命政権成立
- 1月10日〜:テレビ局が続々開局。
- 1月10日:NHK教育テレビ、世界初の教育専門テレビ局として放送開始。
- 2月1日:日本教育テレビ(現・テレビ朝日)、放送開始。
- 3月1日:フジテレビジョン、
毎日放送テレビ
九州朝日放送テレビ放送開始。
※NHK東京、日本テレビは1953年に開局。
- 1月14日:南極昭和基地に置き去りにされたタロとジロの生存を確認。後に「南極物語」として映画化。
- 3月17日:週刊漫画雑誌同時創刊。
- 4月8日:文藝春秋社「週刊文春」創刊。
- 4月10日:皇太子明仁親王、美智子様とご成婚。日本中がミッチー・ブームに沸く。
- 6月1日:「TVヤン坊マー坊天気予報」放送開始。
- 7月21日:熊本大学医学部水俣病研究班が水俣病の原因物質が有機水銀であると発表。
- 7月24日:ミス・ユニバースに児島明子。日本人初の快挙。
- 8月21日:ハワイがアメリカ50番目の州になる。
- 9月14日:ソ連の月探査機「ルナ2号」が月面に衝突(始めて月面に到達した人工物)。
- 9月26日:伊勢湾台風で甚大な被害。
- 10月5日:NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」放送開始。
- 11月1日:マルタイが棒ラーメン「マルタイラーメン」発売。
- 1959年の邦楽ヒット曲:
- 夜霧に消えたチャコ(フランク永井)
- 南国土佐を後にして(ペギー葉山)
- 古城(三橋美智也)
- 大利根無情(三波春夫)
- キサス・キサス・キサス(ザ・ピーナッツ)
- ギターを持った渡り鳥(小林旭)
- 浅草姉妹(こまどり姉妹)
- 足摺岬(春日八郎)
- 黄色いさくらんぼ(スリーキャッツ)
- 東京ナイト・クラブ(フランク永井&松尾和子)
- 黒い花びら(水原弘/日本レコード大賞)
- 1959年の流行語:
- カミナリ族
(爆音を響かせてオートバイに乗る若者たち) - がめつい
(強欲で抜け目がないこと。菊田一夫の戯曲「がめつい奴」のヒットで流行) - サッチョン族
(札幌へ単身赴任している人) - 3S
(女性の憧れの職業、スチュワーデス(CA)、スター、セクレタリー(秘書)) - タフガイ
(日活の大スター、石原裕次郎の代名詞) - ファニーフェイス
(美人ではないが個性的で魅力的な顔の女性を指す。オードリー・ヘップバーン主演の「パリの恋人(Funny Face)」から流行) - 私の選んだ人を見てください
(清宮貴子内親王20歳の誕生日の記者会見で、好きな男性のタイプを聞かれたときの答え)
- カミナリ族
1960年(昭和35年)〜
アフリカからハイチへ
1960年6月30日、ベルギー領だったコンゴが独立し、コンゴ民主共和国となった。これを機にベルギー人が去り、医師や弁護士として働くためにコンゴへやってきたフランス語を話すハイチ人と入れ替わった。
コンゴ民主共和国軍の参謀総長だったモブツ・セセ・ココは1960年の9月のコンゴ動乱で実験を握り、1965年11月24日にクーデターを起こし、革命人民運動(MPR)の一党独裁体制を確立。
モブツ政権は移民を排除したため、ハイチ人はHIVとともに故国に戻ったと言われている。
また、米国へは1969年頃に持ち込まれたという説が多い。
参考
1960年(昭和34年)の主な出来事
- 1月1日:カメルーンがフランスから独立。
- 2月23日:皇太子明仁親王と同妃美智子夫妻の第1子として、浩宮徳仁親王(今上天皇、第126代天皇:徳仁、上皇第一皇男子)が誕生。
- 4月:タカラが「ダッコちゃん」を発売、一大ブームとなる。
- 4月23日:麒麟麦酒が缶ビールを発売。
- 5月22日:観測史上最大級のM9.5のチリ地震が発生、翌日、日本でも自身で発生した津波で大きな被害を出す。
- 6月20日:日本専売公社が新銘柄の紙巻き煙草「ハイライト」を発売。
- 8月20日:ソ連の宇宙船スプートニク5号が、2匹の犬など世界で初めて生物を宇宙から帰還させることに成功。
- 6月30日:コンゴ共和国がベルギーより独立。
- 9月10日:日本でカラーテレビの本格放送開始。
- 10月12日:日本社会党の浅沼稲次郎委員長が演説中、右翼の少年(当時17歳)に刺され死亡(浅沼稲次郎暗殺事件)。
- 1960年の邦楽ヒット曲:
- ズンドコ節(小林旭)
- 霧笛が俺を呼んでいる(赤木圭一郎)
- 誰よりも君を愛す
(松尾和子&和田弘とマヒナスターズ/日本レコード大賞) - アカシアの雨がやむとき(西田佐知子)
- あれが岬の灯だ(橋幸夫)
- 素敵なタイミング(ダニー飯田とパラダイスキング)
- 東京カチート(フランク永井)
- メロンの気持ち(森山加代子)
- 哀愁波止場(美空ひばり)
- 達者でな(三橋美智也)
- 1960年の流行語
- インスタント時代
(インスタントラーメンが続々と発売されたほか、グリコのワンタッチカレー、ハウス印度カレー、森永インスタントコーヒーなども登場) - 家付き、カー付き、ババア抜き
(若い女性が希望する結婚相手の男性の条件をいった言葉) - トップ屋
(週刊誌のトップ記事を狙って、独自に取材したものを売り込むフリーの記者) - ナンセンス
(無意味。ばかげた行動や考えのこと) - リバイバル
(レコード会社が「リバイバル盤」とした戦前の流行歌を発売) - 私は嘘は申しません
(11月の総選挙にのぞむ自民党のテレビCMで当時の首相の池田勇人が発して話題となる)
- インスタント時代
1961年(昭和35年)の主な出来事
- 2月14日:日活の人気スター赤木圭一郎が撮影所内でゴーカート運転中に事故で意識不明の重体になり、1週間後の21日に死去。
- 4月3日:NHK朝の連続テレビ小説、放送開始。
- 4月12日:ソ連の宇宙飛行士ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行に成功。
- 5月5日:米国の宇宙船マーキュリー・レッドストーン3号で、アラン・シェパードが米国初の有人宇宙飛行に成功。
- 5月30日:南アフリカ連邦がイギリス連邦を脱退し、南アフリカ共和国となる。
- 8月13日:東ドイツが東西ベルリンの境界を封鎖、後に境界上に壁を建設(ベルリンの壁)。
- 8月19日:NHKのバラエティ番組「夢であいましょう」で坂本九「上を向いて歩こう」初披露
- 9月3日:ヴェネチア国際映画祭で黒澤明監督の「用心棒」が金獅子賞を受賞し、俳優・三船敏郎も最優秀男優賞を受賞
- 10月20日:林芙美子・原作、菊田一夫・脚本・演出の「放浪記」、森光子主演で芸術座で初演
- 1961年の邦楽ヒット曲:
- 君恋し(フランク永井/日本レコード大賞)
- 東京ドドンパ娘(渡辺マリ)
- 硝子のジョニー(アイ・ジョージ)
- 銀座の恋の物語(石原裕次郎&牧村旬子)
- 王将(村田英雄)
- 上を向いて歩こう(坂本九)
- 北帰行(小林旭)
- コーヒー・ルンバ(西田佐知子)
- 襟裳岬(島倉千代子)
- ラストダンスは私に(越路吹雪)
- 1961年の流行語:
- アンネの日
(「月経」とか「メンス」が生理用品から「アンネ」という呼称になった) - お呼びでない
(テレビのバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」の中での植木等のギャグから) - 巨人、大鵬、卵焼き
(子供たちの好きなものを表わした言葉) - 現代っ子
(阿倍進の本「現代子供気質」から) - トサカにくる
(頭にくること。映画「東京のお姐ちゃん」から) - ドドンパ
(「東京ドドンパ娘」から、足をガクンと折曲げる踊りが人気になった) - どーもすいません
(落語家初代の林家三平のギャグ) - 地球は青かった
(人類初の宇宙飛行士となったガガーリンの名言) - ラリる
(睡眠薬により、意識が朦朧状態になり、ろれつが回らなくなる様子) - ちーとも知らなかったわァ
(テレビ番組「スチャラカ社員」でのアドリブ)
- アンネの日
1962年(昭和36年)の主な出来事
- 2月20日:米、宇宙船マーキュリー・フレンドシップ7で宇宙飛行士ジョン・グレンが米国初の地球周回飛行に成功。
- 2月27日:日本電気、国産初の大型電子計算機NEAC2206を発表。
- 3月1日:大塚製薬、ドリンク剤「リポビタンD」発売。
- 3月18日:仏、アルジェリアと停戦協定(エビアン協定)調印し、アルジェリア戦争が集結。9月25日、アルジェリア民主人民共和国宣言。
- 6月:ジャニーズ事務所創業。
- 7月1日:巨人軍の王貞治選手、一本足打法開始。
- 7月7日:明治製菓、「アーモンドチョコ」発売。
- 8月5日:マリリン・モンロー怪死
- 8月12日:堀江健一、単独無寄港太平洋横断に成功。
- 9月26日:若戸大橋開通。
- 10月5日:ビートルズ、「Love Me Do」でレコード・デビュー。
- 10月14日:キューバ危機。
- 12月3日:「キューピー3分クッキング」放送開始。
- 1962年の邦楽ヒット曲:
- いつでも夢を
(橋幸夫&吉永小百合/日本レコード大賞) - 琵琶湖周航の歌(ペギー葉山)
- 山男の歌(ダーク・ダックス)
- 可愛いベイビー(中尾ミエ)
- 霧子のタンゴ(フランク永井)
- ハイそれまでョ(植木等)
- 遠くへ行きたい(ジェリー伊藤)
- 下町の太陽(倍賞千恵子)
- 五万節(ハナ肇とクレージーキャッツ)
- おもちゃのチャチャチャ(NHK総合テレビ「うたのえほん」)
- いつでも夢を
- 1962年の流行語:
1963年(昭和37年)の主な出来事
- 1月1日:日本初のTV長編アニメ「鉄腕アトム」放送
- 2月10日:北九州市発足。
- 3月31日:吉展ちゃん誘拐殺人事件が発生。
- 4月1日:北九州市が大阪市、名古屋市、京都市、横浜市、神戸市に続き全国6番目の政令指定都市となる。
- 4月7日:NHK総合テレビで大河ドラマ放送開始。第1作は舟橋聖一原作の「花の生涯」。
- 6月5日:黒部ダム竣工。
- 6月28日:サリドマイド被害者、大日本製薬へ損害賠償請求訴訟提訴。
- 7月2日:日清食品、「日清焼そば」発売。
- 8月28日:ワシントン大行進、マーチン・ルーサー・キング牧師が演説。
- 11月1日:新千円札発行(肖像は伊藤博文)。
- 11月9日:血塗られた土曜日
福岡県大牟田市三井三池炭鉱で炭塵爆発事故が発生。
同日, 国鉄東海道本線鶴見駅と新子安駅間で列車脱線多重衝突事故が発生。
立て続けに多数の犠牲者を出す大惨事が起こり「血塗られた土曜日」と呼ばれた。 - 11月22日:ケネディ大統領暗殺。同日、初の日米間衛生生中継が行われ、送られてきた内容はケネディ大統領暗殺事件の悲報だった。
- 2月8日:当時人気絶頂だったプロレスラー力道山が腹部を刺され、15日に死去。
- 12月31日:第14回NHK紅白歌合戦、歴代最高視聴率81.4%を記録
- 1963年の邦楽ヒット曲:
- こんにちは赤ちゃん
(梓みちよ/日本レコード大賞) - 見上げてごらん夜の星を(坂本九)
- 高校三年生(舟木一夫)
- 長崎の女(春日八郎)
- ホンダラ行進曲(ハナ肇とクレージーキャッツ)
- 東京五輪音頭(三波春夫)
- 若い季節(ザ・ピーナッツ)
- 男船(井沢八郎)
- 美しい十代(三田明)
- 浪曲子守唄(一節太郎)
- なみだ船(北島三郎)
- こんにちは赤ちゃん
- 1963年の流行語:
- カワイコちゃん
(テレビドラマ「男嫌い」の劇中のセリフより、年下のかわいい男性を指す) - いいからいいから、気にしない気にしない
(テレビ「シャボン玉ホリデー」などでの植木等のギャグ) - 三ちゃん農業
(出稼ぎで働き手を失った農村で働くじいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんのこと) - 小さな親切
(東京大学の卒業式での茅誠司総長(当時)が卒業生に向けたメッセージで始まる運動) - バカンス
(フランス語で休暇のこと) - ピンク映画
(国映「情慾の洞窟」が公開されたとき、ある夕刊紙が命名した) - 変な外人
(NHKテレビ「若い季節」に出演したE.H.エリックのこと) - TPO
(一般社団法人日本メンズファッション協会が提唱して急速に広まった。時(time)・場所(place)・場合(ocasion)の頭文字) - OL
(女性会社員を意味する言葉。雑誌「女性自身」の読者投票で生まれた言葉)
- カワイコちゃん
1964年(昭和39年)
がんの治療薬としてAZT(アジドチミジン)を合成
米国デトロイトのウェイン州立大学のジェローム・ホーウィッツ博士は、がんの治療薬としてAZT(アジドチミジン)を合成したが、残念なことにがんの治療には効果を見いだせなかった。
しかし、20年後、最初のAIDSの治療薬として脚光を浴びることになる。
参考・出典
- "Remembering Dr. Jerome Horwitz and AZT", SCIENTIFIC AMERICAN, Nathalia Holt
- "Jerome Horwitz, AZT Creator, Dies at 93", The New York Times, Paul Vitello
- "Researcher Jerome P. Horwitz, 93, created AZT, the first approved treatment for HIV/AIDS", The Washington Post, Emily Langer
- "A brief history of AZT" National Museum of American History
8月21日
「献血の推進について」閣議決定
1952年(昭和27年)に日本赤十字社は血液銀行をスタートさせたものの、前後して生まれた民間の商業血液銀行が、当時の不況に苦しんでいた人から血液を買っていたため、日赤での献血者は極端に減ってしまっていた。
売血する人の多くは職がなく、血液を売って生活費にあてていた。働くより手っ取り早い収入源として習慣になり、1ヶ月に70回以上も売血を行う人まで現れた。、
健康を害するほど売血を繰り返し、赤血球が回復しないうちに売血された血液は、輸血しても効果が少ないばかりか、輸血後肝炎などの副作用を招きがちで、大きな社会問題になっていった。
また、自分の生命の源とも言える血液を売買すること自体、人身売買に繋がるとの批判も招いた。
そこで高校生や大学生を中心とした売(買)血追放運動が各地で起こり、国会でも取り上げられるようになった。
そこで政府は、「献血の推進について」を閣議決定することとなった。
政府は、血液事業の現状にかんがみ、可及的速やかに保存血液を献血により確保する体制を確立するため、国及び地方公共団体による献血思想の普及と献血の組織化を図るとともに、日本赤十字社または地方公共団体による献血受入れ体制の整備を推進するものとする。
以降、全国各地に赤十字血液センターが開設され、献血の受け入れ体制が急速に充実していくこととなり、1968年(昭和43年)には民間血液銀行の買血による保存血液は消滅した。
参考・出典
1964年(昭和39年)の主な出来事
- 1月10日:カルビー、「かっぱえびせん」発売。
- 3月18日:早川電気工業(現・SHARP)、世界初の半導体化した計算機(後の「電卓」)発売。
- 4月1日:日本人の海外渡航自由化。
- 4月6日:NHK総合で人形劇「ひょっこりひょうたん島」放送開始。
- 5月28日:パレスチナ解放機構(PLO)設立。
- 6月16日:新潟県粟島南方沖でM7.5の大地震が発生。火災や原油タンクの爆発などで甚大な被害となった(新潟地震)。
- 8月2日:トンキン湾事件で南北ベトナムの紛争に米軍が参戦(ベトナム戦争)。
- 8月24日:俳優・高島忠夫の長男が家政婦に殺害される(高島忠夫長男殺害事件)。
- 10月1日:東海道新幹線開通。
- 10月10日:東京オリンピック開催。
- 10月10日:大関酒造(現・大関株式会社)が「ワンカップ大関」を発売。
- 11月8日:東京パラリンピック開催。
- 11月17日:SONYが世界初の家庭用ビデオテープレコーダー「CV-2000」を発売。
- 11月28日:米、火星探査機マリナー4号打ち上げ。
- 1964年の邦楽ヒット曲:
- 明日があるさ(坂本九)
- 君だけを(西郷輝彦)
- 幸せなら手をたたこう(坂本九)
- 愛と死をみつめて
(青山和子/日本レコード大賞) - 自動車ショー歌(小林旭)
- 皆の衆(村田英雄)
- アンコ椿は恋の花(都はるみ)
- 柔(美空ひばり)
- お座敷小唄(和田弘とマヒナスターズ)
- 恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
- 何も云わないで(園マリ)
- 涙を抱いた渡り鳥(水前寺清子)
- 1964年の流行語:
1965年(昭和40年)の主な出来事
- 1月20日:日本航空、初の海外パッケージツアー「ジャルパック」発売。
- 2月1日:大塚製薬「オロナミンCドリンク」発売。
- 2月7日:米軍による北ベトナム爆撃開始(北爆)。
- 2月21日:米国黒人運動指導者マルコム・X、暗殺。
- 3月10日:富士山レーダー、観測開始。
- 3月18日:ソ連のアレクセイ・レオーノフがボスホート2号から人類初の宇宙遊泳。
- 3月29日:麒麟麦酒が「プルトップ缶ビール」を発売。
- 8月30日:国産中型旅客機YS-11就航。
- 6月1日:福岡県嘉穂郡(現・嘉麻市)の三井山野炭鉱でガス爆発事故が発生。多くの死傷者を出す大惨事となった。
- 6月22日:日韓基本条約、大韓民国と協定締結。
- 8月29日:日本初のギャグアニメ「オバケのQ太郎」放送開始
- 10月2日:朝永振一郎のノーベル物理学賞受賞決定。
- 10月6日:日本初のカラーテレビアニメ「ジャングル大帝」放送開始。
- 11月:いざなぎ景気、始まる。
- 1965年の邦楽ヒット曲:
- 君といつまでも(加山雄三)
- 涙の連絡船(都はるみ)
- 涙くんさよなら(坂本九)
- 兄弟仁義(北島三郎)
- ねむの木の子守唄(吉永小百合)
- 愛して愛して愛しちゃったのよ(和田弘とマヒナスターズ)
- 赤いグラス(アイ・ジョージ&志摩ちなみ)
- 知りたくないの(菅原洋一)
- 二人の世界(石原裕次郎)
- 女ひとり(デューク・エイセス)
- 柔(美空ひばり/日本レコード大賞)
-
- 1965年の流行語:
- 3C時代
(いざなぎ景気により、カラーテレビ (Color television)・クーラー (Cooler)・自動車 (Car) の3種類の耐久消費財が新・三種の神器としてもてはやされた) - アイビールック
(アメリカ東部の名門大学をイメージしたファッション。VAN ジャケット社と雑誌「Men's Club」がコラボして流行を牽引した) - しごき
(東京大学ワンダーフォーゲル部の登山訓練で暴行を加え死傷者を出すという事件から流行) - ブルーフィルム
(セックスシーンを写した非合法の8mmフィルム) - フィーリング
(感じ、気分という意味でつかわれる言葉) - モーテル
(「モーターホテル」の略。日本では、車で乗り入れられるラブ・ホテルの意味) - エレキ・ギター
(1965年のザ・ベンチャーズの2回めの来日により、若者の間でエレキ・ギター・ブームが沸き起こった) - スモッグ
(石炭や石油の大量消費によって生じる煙霧。) - スーパーボール
(玩具用に開発されたゴムボールの一種。非常に弾力があるため、大きく跳ねるのが特徴。ビックリボールとも称される)
- 3C時代
1966年(昭和41年)の主な出来事
- 1月2日:特撮テレビドラマ「ウルトラQ」放送開始(ウルトラシリーズの始まり)。
- 1月17日:水素爆弾を搭載した米軍機B-52爆撃機がスペインのパロマレス沖で同じく米軍機の空中給油機と衝突、水爆を搭載したまま墜落(パロマレス米軍機墜落事故)。
- 2月1日:アメリカのTVドラマ「奥さまは魔女」放送開始。
- 2月3日:ソ連の無人月探査機ルナ9号、初の月面軟着陸に成功。
- 2月4日:全日空機が東京湾に墜落(全日空羽田沖墜落事故)。
- 2月5日:TVアニメ「おそ松くん」放送開始。
- 3月4日:カナダ太平洋航空402便着陸失敗事故。
- 3月5日:英国海外航空機空中分解事故。
- 3月31日:日本の総人口が1億人を突破。
- 4月10日:英国の人形劇の特撮番組「サンダーバード」放送開始。
- 5月15日:週間少年マガジンで「巨人の星」連載開始。
- 5月15日:演芸番組「笑点」放送開始。
- 5月16日:中国で文化大革命始まる。
- 6月22日:成田空港建設に反対する三里塚闘争が始まる。
- 6月29日:ビートルズ来日。
- 7月17日:「ウルトラマン」放送開始。
- 8月5日:政界に「黒い霧事件」が発生。
- 8月26日:日本航空羽田空港墜落事故。
- 10月1日:江崎グリコ、「ポッキー」発売。
- 11月3日:全日空松山沖墜落事故。
- 12月5日:TVアニメ「魔法使いサリー」放送開始。
- 1966年の邦楽ヒット曲:
- 霧氷(橋幸夫/日本レコード大賞)
- 星影のワルツ(千昌夫)
- 恍惚のブルース(青江三奈)
- バラが咲いた(マイク真木)
- 霧の摩周湖(布施明)
- 悲しい酒(美空ひばり)
- 唐獅子牡丹(高倉健)
- 柳ヶ瀬ブルース(美川憲一)
- 夕陽が泣いている(ザ・スパイダース)
- ベッドで煙草を吸わないで(沢たまき)
- 1966年の流行語:
- グループ・サウンズ
(ザ・ビートルズの来日公演以降、エレクトリックギター等の楽器を自ら演奏しながら歌うグループが日本で次々とデビュー) - こまっちゃうな
(山本リンダが16歳でデビューし「こまっちゃうナ」が大ヒット) - しあわせだなぁ
(加山雄三のヒット曲「君といつまでも」の間奏のせりふ) - シュワッチ!
(テレビ番組「ウルトラマン」の掛け声) - 白い巨塔
(山崎豊子の医学界の腐敗を描く同名小説の映画の大ヒットにより定着) - バハハーイ!
(日本テレビの幼児番組「木馬座アワー・カエルのぼうけん」の主人公ケロヨンのセリフ) - びっくりしたなぁ、もう!
(お笑いトリオ「てんぷくトリオ」三波伸介の驚いたときのギャグ) - だよ~ん
(漫画「おそ松くん」に登場するキャラクター「だよーん」の口癖)
- グループ・サウンズ
1967年(昭和42年)の主な出来事
- 1月12日:日本血液銀行協会、売血の全廃し、預血のみとすることを決定。
- 2月1日:森永製菓、「チョコボール」発売。
- 2月4日:厚生省が初の原爆被爆者実態調査の結果を発表。1965年(昭40年)11月1日での生存被爆者は29万8500人。
- 4月9日:週間少年マガジンで「天才バカボン」連載開始。
- 4月28日:ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのカシアス・クレイ(モハメド・アリ)がベトナム戦争への徴兵を拒否し、タイトルを剥奪される。
- 6月12日:新潟水俣病患者3世帯13人が昭和電工を提訴。
- 7月14日:タカラ、「リカちゃん人形」発売。
- 7月23日:米ミシガン州デトロイトで大規模な黒人暴動。全米に波及する。(12th Street Riot)。
- 8月1日:資生堂が日本初の本格的男性化粧品ブランド「MG5」発売。
- 8月1日:長野の西穂高岳独標付近で高校生の登山パーティーが被雷し、遭難(西穂高岳落雷遭難事故)。
- 8月10日:漫画アクションで「ルパン三世」連載開始。
- 9月1日:四日市ぜんそくの患者9人が石油コンビナート6社を提訴
- 10月2日:ニッポン放送系の深夜ラジオ番組「オールナイトニッポン」放送開始
- 10月18日:英国のファッションモデル、ツイッギー来日。ミニ・スカートブームが起きる
- 12月15日:週刊少年マガジンで「あしたのジョー」連載開始。
- 1967年の邦楽ヒット曲:
- ブルー・シャトー
(ジャッキー吉川とブルー・コメッツ/日本レコード大賞) - 夜霧よ今夜も有難う(石原裕次郎)
- この広い野原いっぱい(森山良子)
- 真っ赤な太陽(美空ひばり&ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)
- 銀色の道(ザ・ピーナッツ)
- 恋のハレルヤ(黛ジュン)
- 君だけに愛を(ザ・タイガース)
- 帰って来たヨッパライ(ザ・フォーク・クルセダーズ)
- 雨の銀座(黒沢明とロス・プリモス)
- 小樽のひとよ(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)
- 世界は二人のために(佐良直美)
- ブルー・シャトー
- 1967年の流行語:
1968年(昭和43年)の主な出来事
- 1月5日:プラハの春
- 2月12日:大塚食品工業が世界初のレトルト食品「ボンカレー」発売
- 3月9日:イタイイタイ病の患者・遺族が三井金属鉱業を提訴
- 3月30日:TVアニメ「巨人の星」放送開始
- 4月4日:マーチン・ルーサー・キング牧師、暗殺
- 4月12日:日本初の超高層ビル霞が関ビル竣工
- 5月8日:イタイイタイ病を公害病に認定
- 5月16日:十勝沖地震が発生
- 5月21日:フランスで大規模なストライキが発生(5月革命)
- 6月2日:米軍F4ファントム機が九州大学構内に墜落
- 6月5日:ロバート・ケネディ暗殺事件
- 6月26日:小笠原諸島、米国より返還され日本復帰
- 7月1日:日本で郵便番号制度実施
- 7月11日:集英社から「少年ジャンプ」創刊
- 7月25日:明治製菓が日本初のスナック菓子「カール」発売
- 8月8日:日本初の心臓移植手術(和田心臓移植事件)
- 9月1日:タカラが「人生ゲーム」発売
- 10月11日:カネミ油症事件、発覚
- 10月17日:川端康成が日本人初のノーベル文学賞受賞
- 10月23日:明治百年記念式典開催
- 11月4日:フジテレビ系で生放送の歌謡番組『夜のヒットスタジオ』放送開始
- 12月10日:東京都府中市で三億円強奪事件発生
- 1968年の邦楽ヒット曲:
- 天使の誘惑(黛ジュン/日本レコード大賞)
- 三百六十五歩のマーチ(水前寺清子)
- 花の首飾り(ザ・タイガース)
- 伊勢佐木町ブルース(青江三奈)
- エメラルドの伝説(ザ・テンプターズ)
- ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)
- 愛の奇跡(ヒデとロザンナ)
- 好きになった人(都はるみ)
- グッド・ナイト・ベイビー(キング・トーンズ)
- 受験生ブルース(高石友也)
- 恋の季節(ピンキーとキラーズ)
- 盛り場ブルース(森進一/日本有線大賞)
- 1968年の流行語:
- ゲバ
(左翼的な学生運動のデモなどで用いる棒状の角材の武器。転じて左翼学生運動の実力闘争そのものを指す。暴力を意味するドイツ語「ゲバルト」の略) - 五月病
(五月の連休明けの頃から多くなる大学新入生の無気力状態) - サイケ
(サイケデリックの略。幻覚剤LSDがもたらす知覚体験を元にしたサブカルチャーの一大ムーヴメント) - 失神
(グループサウンズのオックスのメンバーの失神パフォーマンスから) - ズッコケル
(ザ・ドリフターズのファースト・シングル、「いい湯だな」とカップリングされた「ズッコケちゃん」からの流行語) - ハレンチ
(少年ジャンプに連載された永井豪のギャグ漫画「ハレンチ学園」から) - ノンポリ
(ノン・ポリティカルの略。政治や学生運動に関心がない人を指す)
- ゲバ
1969年(昭和44年)
5月15日
アメリカでエイズによる最初の死亡者、ロバート・レイフォード
米国ミズーリ州セントルイスの16歳の少年ロバート・レイフォードが、カポジ肉腫など通常ありえない症状で医師を困惑させ、治療の甲斐もなく市立病院で死亡。
残された彼の検体を1987年に再調査した結果、HIV陽性が判明。米国でのエイズによる最初の死亡者と考えられている。
当時、医師はHIVの存在を知らず、彼の謎の病気を診断することができなかった。白血球の数が少なく、エイズの代表的な病気であるカポジ肉腫の紫色の病変があったとされる。
彼は中西部から出たことがなく、輸血を受けた経験もなかったという彼の死は、エイズの起源研究に大きな波紋を投げかけたが、彼の残されていた検体は、2005年のハリケーン・カトリーナの被害に遭い、失われてしまった。
参考・引用
- "First US AIDS Death: Who Was Robert Rayford?", HISTORYHIT: Lucy Davidson
- "Embracing What We Know and Don’t Know About Robert Rayford", The Body: Theodore Kerr
- "A mystery illness killed a boy in 1969. Years later, doctors believed they’d learned what it was: AIDS.", The Washington Post: Steve Hendrix
- "Robert Rayford", Wikipedia
- "Robert Rayford : Primera persona registrada con VIH en EE-UU" Conexión Vida
6月
27日
ハリウッドスターのジュディ・ガーランドの葬儀がニューヨークで行われる
「オズの魔法使い」や「スタア誕生」など黄金時代のハリウッド・ミュージカルを代表する大スター、ジュディー・ガーランドが、6月22日に薬物の過剰摂取のため、47歳で亡くなった。葬儀は27日にニューヨークで行われ、2万人を超える人々が弔問に集まった。日付けをまたいだその数時間後にストーンウォールの反乱が発生した。
ジュディ・ガーランドがゲイ・アイコンとしても絶大な人気を誇っていたことから、ストーンウォールの反乱は、ジュディの死が引き金になったという伝説が生まれた。ジュディの弔問の後にストーンウォールに集まったセクシュアルマイノリティが、踏み込んだ警官から侮辱され反撃したというものだ。
しかし、多くの記録や証言からこの説は完全に否定され、事件を矮小化していると非難されている。この反乱は、あくまでもセクシュアルマイノリティへの暴力的で理不尽な差別や偏見に対して立ち上がったのであり、愛するスターを侮辱されたことで起こったのではないということだ。
また、LGBTQ+のシンボルのレインボーフラッグも、この「虹の彼方に」が由来だとする説もあるが、残念ながらこの旗をデザインしたギルバート・ベイカーの自伝「Rainbow Warrior: My Life in Color」には、「虹の彼方に」との関連性を示す記述は一切無いという。
ジュディーは子役時代から類まれな才能を発揮し、トップスターとして圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了し続けた反面、ドル箱スターであり続けるためにスタジオからは過剰な睡眠薬や痩せ薬と称する覚醒剤などで薬物浸けになり、薬物中毒、アルコール依存症、精神障害、自殺未遂などを起こすと、スタジオから簡単に切り捨てられるなど不当な扱いを受けていた。
ジュディーが映画やTV、ステージで表現する華やかな自分と、過酷な現実のとの埋めようのないギャップに、もがき苦しみながらも何度も再起を試みる彼女の人生に、クローゼットの中に閉じこもるしか生きる道が無かった当時のセクシュアルマイノリティたちは共感したのだった。
幼い頃から何度もテレビで放映されたジュディの代表作の映画「オズの魔法使い(The Wizard of OZ)」見て育ったセクシュアルマイノリティたちは、劇中で歌われる名曲「虹の彼方に(Over te Rainbow)」に強く共感し、自分たちが生きやすい世界を夢見て、演じた少女ドロシーにちなみ自身のことを「ドロシーの友達(Frends of Dorothy:FOD)」とも呼んでいた。
ヴィレッジ・ヴォイス誌はストーンウォールの反乱に対して、あからさまに同性愛嫌悪の報道をし、7月10日付けの「Too Much My Dear」という記事では、盛大なジュディーの葬儀とストーンウォールでの出来事を嘲笑的に結びつけて記事にしている。ほんの数時間の間を置いて連続して至近距離で起こった2つの出来事を結びつけることは、ゴシップ記事としてはとても魅力的だったようだ。
参考・引用
- 「ジュディ・ガーランドはなぜゲイの人々から支持され、ゲイ・カルチャーのアイコンになったのか?」UDiscovermusic.jp
- "Some People Think Stonewall Was Triggered by Judy Garland’s Funeral. Here’s Why Many Experts Disagree" TIME
- "Did Judy Garland's Death Really Cause Stonewall? Was There Even a Brick? Sorting Stubborn Myths from Reality" PRIDESOURCE
- "Judy Garland and Stonewall: Debunking a Decades’ Old Myth" 33 3/1 Short Books About Albums
- "Did Judy Garland's Death Trigger the Stonewall Riots?" Snopes
- "Did Judy Garland’s Death Spark the Stonewall Riots and Gay Liberation Movement?" The Wrap
- 「ジュディ・ガーランド」ウィキペディア
28日
ストーンウォールの反乱
ニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジのゲイバー「ストーンウォール・イン」に酒類販売の無免許営業を取り締まる名目で警官8名が手入れを行い、従業員や一部の客を逮捕したことを発端に、客や周辺のセクシュアルマイノリティたちが集まり、やがて暴動となった事件。
騒動は6日間続き、参加者も数千人に膨れ上がり、この事件を契機にセクシュアルマイノリティの権利獲得運動が一気に全米に広がった象徴的な事件。
この時代は、ソドミー法と呼ばれる「自然に反した性行動を禁止」する法律があり、同性愛を取り締まる根拠としていた。同性愛者に酒類を提供することも違法であったため、ほとんどのゲイバーはマフィアが経営し、警察の標的にされていた。
また、この時代には黒人の権利獲得のための公民権運動やベトナム戦争に対する反戦運動から生まれた「ラブ&ピース」を掲げた反権力・反文明のヒッピー・ムーブメントも起こっていた。このような時代背景がベースになっていたと考えられている。
参考
1969年(昭和44年)の主な出来事
- 1月16日:ソ連の有人宇宙船ソユーズ4号とソユーズ5号が史上初の有人宇宙ドッキングに成功。
- 1月18日:東大安田講堂事件
- 2月15日:ブルーボーイ事件、産婦人科医師に有罪判決
- 7月20日:アポロ11号、人類初の月面着陸に成功
- 8月4日:TV時代劇「水戸黄門」放送開始
- 8月15日〜17日:ウッドストック・フェスティバル開催
- 8月27日:ロング・シリーズとなる山田洋次監督、渥美清主演の映画「男はつらいよ」公開
- 10月4日:ザ・ドリフターズの公開生バラエティ番組「8時だョ!全員集合」放送開始
- 10月5日:TVアニメ「サザエさん」放送開始
- 10月5日:TVアニメ「ムーミン」放送開始
- 10月5日:TVドラマ「サインはV」放送開始
- 11月10日:米国で「セサミ・ストリート」放送開始
- 12月7日:TVアニメ「アタックNo.1」放送開始
- 1969年の邦楽ヒット曲:
- いいじゃないの幸せならば(佐良直美/日本レコード大賞)
- 夜明けのスキャット(由紀さおり)
- どしゃぶりの雨の中で(和田アキ子)
- 長崎は今日も雨だった(内山田洋とクール・ファイブ)
- 黒ネコのタンゴ(皆川おさむ)
- 夜と朝のあいだに(ピーター)
- ドリフのズンドコ節(ザ・ドリフターズ)
- 今日でお別れ(菅原洋一)
- 禁じられた恋(森山良子)
- 白いブラウス(ビリー・バンバン)
- 港町ブルース(森進一/日本有線大賞)
- 1969年の流行語:
- あっと驚くタメゴロー
(テレビ番組「巨泉・前武ゲバゲバ90分!」の中でクレージーキャッツのハナ肇のギャグ) - Oh! モーレツ!
(丸善石油のテレビCMから) - それを言っちゃぁ、おしまいよ!
(映画「男はつらいよ」の主人公、寅さんの名セリフ) - はっぱふみふみ
(パイロット万年筆のテレビCMで、大橋巨泉が言った言葉) - やったぜ、ベイビー!(最初に使ったのは加藤茶、坂本九さんら諸説あるが、巨泉さんが番組中に使い、広まったともいわれている)
- あっと驚くタメゴロー
1970年(昭和45年)の主な出来事
- 1月8日:TVドラマ「細うで繁盛期」放送開始
- 3月15日:日本万国博覧会開催
- 3月31日:日本航空よど号ハイジャック事件
- 4月11日:アポロ13号打ち上げ。2日後の13日に酸素タンクの爆発事故が発生。
- 7月20日:マクドナルド、銀座三越の1階に日本1号店をオープン。
- 8月2日:大規模な歩行者天国を銀座・新宿・池袋・浅草の4地区で初めて実施
- 10月8日:ソ連のソルジェニーツィン氏、ノーベル文学賞受賞
- 11月21日:ケンタッキー・フライドチキン、名古屋市西区に1号店をオープン。
- 11月25日:三島由紀夫ら「楯の会」が市ヶ谷自衛隊駐屯地へ乱入、三島は割腹自決
- 1970年の邦楽ヒット曲:
- 1位:黒ネコのタンゴ(皆川おさむ/141.5万枚)
- 2位:ドリフのズンドコ節(ザ・ドリフターズ/78.3万枚)
- 3位:圭子の夢は夜ひらく(藤圭子/76.5万枚)
- 4位:女のブルース(藤圭子74.5万枚)
- 5位:逢わずに愛して(内山田洋とクール・ファイブ/69.9万枚)
- 6位:手紙(由紀さおり/65.6万枚)
- 7位:愛は傷つきやすく(ヒデとロザンナ/65.5万枚)
- 8位:今日でお別れ
(菅原洋一/60.6万枚/日本レコード大賞) - 9位:ヴィーナス
(ザ・ショッキング・ブルー/55.2万枚) - 10位:京都の恋(渚ゆう子/54.0万枚)
- 噂の女(内山田洋とクール・ファイブ/日本有線大賞)
- 1970年の流行語
- ウーマンリブ
(Women's Liberation の略。女性自身の手による女性開放運動。) - 三無主義・しらけ世代
(ポスト団塊世代・全共闘世代でバブル前の世代。学生運動で暴れていても大人しく就職する世代を見て育ち、何事にも斜に構え、無気力・無関心・無責任の三無主義と呼ばれた世代。これに無感動や無作法を加えて五無主義ともいう。) - 鼻血ブー
(少年マガジンに連載された谷岡ヤスジのギャグマンガ「ヤスジのメッタメタガキ道講座」に登場するギャグ。) - 人類の進歩と調和
(大阪で開催された万博のテーマ。)
- ウーマンリブ
1971年(昭和46年)の主な出来事
- 1月31日:TVトークバラエティー番組「新婚さんいらっしゃい!」放送開始
- 4月3日:TV特撮ヒーロードラマ「仮面ライダー」放送開始
- 5月14日:連続殺人犯の大久保清、逮捕
- 6月17日:日米政府間で沖縄返還協定の調印式挙行
- 7月3日:ばんだい号墜落事故
- 7月30日:全日空機雫石衝突事故
- 7月31日:加賀市沖不審船事件
- 8月15日:米国が金とドルの交換をを停止(ニクソン・ショック)
- 9月18日:日清食品が「カップヌードル」を新発売
- 9月25日:TVアニメ「天才バカボン」放送開始
- 10月1日:フロリダにウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート開園
- 10月3日:タレントオーディション番組『スター誕生!』放送開始
- 10月24日:TVアニメ「ルパン三世」放送開始
- 10月27日:コンゴ民主共和国が国名をザイール共和国に変更
- 1971年の邦楽ヒット曲:
- 1位:たしの城下町(小柳ルミ子/110.3万枚)
- 2位:知床旅情(加藤登紀子/102.8万枚)
- 3位:また逢う日まで
(尾崎紀世彦/92.8万枚/日本レコード大賞) - 4位:傷だらけの人生
(鶴田浩二/77.9万枚/日本有線大賞) - 5位:ナオミの夢(ヘドバとダビデ/66.6万枚)
- 6位:よこはま・たそがれ(五木ひろし/60.6万枚)
- 7位:花嫁(はしだのりひことクライマックス/60.5万枚)
- 8位:雨のバラード(湯原昌幸/55.5万枚)
- 9位:望郷(森進一/54.5万枚)
- 10位:さらば恋人(堺正章/52.9万枚)
- 1971年の流行語:
- アンノン族
(雑誌の「anan」や「non-no」を小脇にかかえて旅行する女の子たち) - 脱サラ
(脱サラリーマンの略で、会社をやめ、独力で事業を興すこと) - ダメおやじ
(週刊少年サンデーに連載された古谷三敏のギャグ漫画「ダメおやじ」がブレークして流行) - 愛とは決して後悔しないこと
(大ヒットした恋愛映画「ある愛の詩」のキャッチフレーズ) - これにて一件落着
(テレビ時代劇「遠山の金さん捕物帳」の最後のキメ台詞。) - ニアミス
(7月30日の航空機事故の原因が自衛隊機の異常接近「ニアミス」から) - 書を捨てよ街へ出よう
(寺山修司の評論集、戯曲のタイトル)
- アンノン族
1972年(昭和47年)の主な出来事
- 1月24日:グアム島で元日本陸軍兵の横井庄一氏を発見
- 2月3日:札幌オリンピック開催
- 2月19日:浅間山荘事件
- 3月21日:高松塚古墳で極彩色壁画を発見
- 4月16日:川端康成、自殺
- 5月15日:米国から日本へ沖縄返還され沖縄県発足
- 5月30日:イスラエルのテルアビブ空港で日本赤軍乱射事件
- 6月17日:佐藤首相が引退表明し、田中角栄・福田赳夫・大平正芳・三木武夫が出馬し、三角大福戦争と呼ばれる
- 6月17日:ウォーターゲート事件
- 9月5日:ミュンヘン・オリンピック事件
- 10月28日:日中国交正常化を記念して上野動物園にジャイアント・パンダ、ランランとカンカンが来園
- 11月13日:ソ連に亡命していた女優の岡田嘉子が一時帰国
- 1972年の邦楽ヒット曲:
- 1位:女のみち(宮史郎とぴんからトリオ/138.3万枚)
- 2位:瀬戸の花嫁(小柳ルミ子/69.5万枚)
- 3位:さよならをするために(ビリーバンバン/66.7万枚)
- 4位:旅の宿(吉田拓郎/66.6万枚)
- 5位:悪魔がにくい(平田隆夫とセルスターズ/65.1万枚)
- 6位:ひとりじゃないの(天地真理/60.1万枚)
- 7位:京のにわか雨(小柳ルミ子/56.9万枚)
- 8位:別れの朝(ペドロ&カプリシャス/55.7万枚)
- 9位:小さな恋(天地真理/54.7万枚)
- 10位:太陽がくれた季節(青い三角定規/50.2万枚)
- 喝采(ちあきなおみ/日本レコード大賞)
- 雨のエアポート(欧陽菲菲/日本有線大賞)
- 1972年の流行語:
- お客様は神様です
(歌手・三波春夫の言葉を引用したお笑いトリオ「レッツゴー三匹」がギャグで使って流行) - ナウい
(「今風でいい感じ」などの意味で用いられた) - 未婚の母
(女優の加賀まりこが未婚のまま女児を出産、7時間後に子供は死亡し、話題になった) - 恥ずかしながら帰ってきました
(グアム島で発見された横井庄一の言葉から) - 恍惚の人
(有吉佐和子の小説「恍惚の人」)
- お客様は神様です
1973年(昭和48年)の主な出来事
- 1月27日:ベトナム和平協定調印
- 2月6日:浅間山噴火
- 4月1日:TVアニメ「ドラえもん」放送開始
- 7月20日:ドバイ日航機ハイジャック事件
- 7月20日:ブルース・リー、死去
- 8月8日:金大中事件
- 8月23日:ストックホルムで銀行立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)が発生し、ストックホルム症候群という呼称の元となる
- 9月15日:東京・中央線の電車にシルバーシート設置
- 10月17日:第4次中東戦争による第1次オイルショック
- 11月14日:関門橋開通
- 11月25日:「ノストラダムスの大予言」発売
- 11月29日:熊本市・太平洋デパート火災
- 1973年の邦楽ヒット曲
- 1位:女のみち(宮史郎とぴんからトリオ/181.2万枚)
- 2位:女のねがい(宮史郎とぴんからトリオ/84.0万枚)
- 3位:学生街の喫茶店(ガロ/76.2万枚)
- 4位:喝采(ちあきなおみ/62.7万枚)
- 5位:危険なふたり(沢田研二/61.9万枚)
- 6位:神田川(かぐや姫/58.0万枚)
- 7位:心の旅(チューリップ/50.8万枚)
- 8位:恋する夏の日(天地真理/50.2万枚)
- 9位:若葉のささやき(天地真理/48.1万枚)
- 10位:赤い風船(浅田美代子/48.1万枚)
- 日本レコード大賞:夜空(五木ひろし)
- 日本有線大賞:そして神戸(内山田洋とクール・ファイブ)
- 1973年の流行語
- うちのカミさんがね…
(大ヒットしたTVシリーズ「刑事コンボ」のセリフ) - せまい日本そんなに急いでどこへ行く
(1973年の全国交通安全運動の標語募集で総理大臣賞を受けた名作標語) - 省エネ
(第1次オイルショックにより、石油の供給不安の恐れから混乱が起こった。街のネオンは消え、テレビの放送時間も短縮された。) - ちょっとだけよ〜、あなたも好きね〜
(TV「8時だよ!全員集合」の加藤茶のギャグ) - じっと我慢の子であった
(TVの人気時代劇「子連れ狼」をネタにしたボンカレーのパロディーCMのナレーション) - 日本沈没
(小松左京の映画化もされた同名ベストセラー小説) - 仁義なき戦い
(大ヒットした深作欣二監督の映画シリーズ)
- うちのカミさんがね…
1974年(昭和49年)の主な出来事
- 1月15日:長崎県端島(軍艦島)炭鉱、閉山
- 3月10日:フィリピン・ルバング島で元日本陸軍の小野田寛郎少尉を保護
- 4月20日:東京国立博物館でモナリザ展開催
- 5月9日:伊豆半島沖地震
- 5月11日:足尾銅山鉱毒事件訴訟、和解
- 8月15日:ソウルで朴大統領狙撃事件
- 8月29日:宝塚歌劇団「ベルサイユのばら」初演
- 8月30日:三菱重工ビル爆破事件
- 9月1日:原子力船むつ、放射能漏れ事故
- 9月13日:日本赤軍がオランダ・ハーグにあるフランス大使館を占拠するハーグ事件が発生
- 10月6日:TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」放送開始
- 10月9日:佐藤栄作、ノーベル平和賞決定
- 10月13日:全国サリドマイド訴訟、和解
- 10月14日:長嶋茂雄、巨人軍を引退
- 10月23日:日本医科大学の丸山千里、国際がん学会で丸山ワクチンを発表
- 11月1日:ハローキティ誕生
- 11月9日:東京湾でLPGタンカーと貨物船が衝突炎上・漂流する第十雄洋丸事件が発生
- 1974年の邦楽ヒット曲:
- 1位:なみだの操(殿さまキングス/193.6万枚)
- 2位:あなた(小坂明子/164.9万枚)
- 3位:うそ(中条きよし/105.1万枚)
- 4位:ふれあい(中村雅俊/117.7万枚)
- 5位:恋のダイヤル6700(フィンガー5/83.7万枚)
- 6位:夫婦鏡(殿さまキングス/79.4万枚)
- 7位:くちなしの花(渡哲也/77.5万枚)
- 8位:激しい恋(西城秀樹/58.4万枚)
- 9位:積木の部屋(布施明/55.4万枚)
- 10位:学園天国(フィンガー5/54.0万枚)
- 日本レコード大賞:襟裳岬(森進一)
- 日本有線大賞:愛ひとすじ(八代亜紀)
- 年間アルバム1位:氷の世界(井上陽水)
- 1974年の流行語:
- 巨人軍は永久に不滅です
(長嶋茂雄が巨人軍引退の際の挨拶より) - ストリーキング
(全裸で公共の場を走り抜ける行為) - 超能力ブーム
(来日したユリ・ゲラーのスプーン曲げが話題となり、ブームを起こす) - 紅茶キノコ
- 巨人軍は永久に不滅です
1975年(昭和50年)
キンシャサでカポジ肉腫が倍増と報告
キンシャサのマモ・イエモ病院の医師が、後にHIVに起因することが判明するカポジ肉腫の症例が倍増したと報告する。
当時は診断されなかったが、1970年代後半まで、このような症例はキンシャサ市内や近隣のブラザビルで見られることはなく、HIVがこの地域で流行し始めたばかりであることを示唆している。
その後数年間は、カポジ肉腫、衰弱、クリプトコッカス髄膜炎が増加。
妊婦の血液サンプルのレトロスペクティブHIV検査から、妊婦のHIV感染率が1970年代初めの0.2%から1980年までに3%に上昇したことが明らかになった。
参考
1975年(昭和50年)の主な出来事
- 1月5日:TVアニメ「フランダースの犬」放送開始
- 1月7日:TVアニメ「まんが日本昔ばなし」放送開始
- 4月4日:マイクロソフト設立
- 4月30日:サイゴン陥落によりベトナム戦争終結
- 5月7日:英国エリザベス2世夫妻が初来日
- 5月16日:田部井淳子が女性として初のエベレスト登頂に成功
- 6月2日:日本コカ・コーラが缶コーヒー「ジョージア」を発売
- 7月17日:ソ連の宇宙船ソユーズ19号とアメリカの宇宙船アポロ18号が史上初の国際ドッキングに成功
- 7月19日:沖縄海洋博開催
- 8月4日:日本赤軍がマレーシア・クアラルンプールのアメリカ大使館などを占拠
- 10月7日:TBS「ぴったしカンカン」放送開始
- 10月15日:TVアニメ「一休さん」放送開始
- 1975年の邦楽ヒット曲:
- 1位:昭和枯れすすき(さくらと一郎/99.5万枚)
- 2位:シクラメンのかほり
(布施明/87.9万枚/日本レコード大賞) - 3位:想い出まくら(小坂恭子/79.4万枚)
- 4位:時の過ぎゆくままに(沢田研二/79.1万枚)
- 5位:港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ(ダウン・タウン・ブギウギ・バンド/77.7万枚)
- 6位:ロマンス(岩崎宏美/77.1万枚)
- 7位:22才の別れ(風/70.8万枚)
- 8位:心のこり(細川たかし/70.7万枚)
- 9位:我が良き友よ(かまやつひろし/70.1万枚)
- 10位:冬の色(山口百恵/52.9万枚)
- 日本有線大賞:私鉄沿線(野口五郎)
- 1975年の流行語:
- アンタあの娘のなんなのさ
(ダウン・タウン・ブギウギ・バンドのヒット曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」の歌詞) - 死刑!
(週間少年チャンピオン連載の山上たつひこのギャグ漫画「がきデカ」のギャグ) - 紅茶キノコ
(紅茶などを発行させた健康飲料) - 私作る人、僕食べる人
(ハウス食品のインスタントラーメンのTVCMでのこのセリフが「男女の役割分担の固定化」と婦人団体から抗議を受け、放送中止となった)
- アンタあの娘のなんなのさ
1976年(昭和51年)
4月24日
ノルウェーの船員のクラスター
彼は1969年に亡くなったロバート・レイフォードに次いでHIV/AIDSの最も初期の確認された症例の2例目。
ノルウェーの船員、およびトラック運転手だったArne Vidar Røed(アルネ・ヴィダル・レード)は、身元を隠すためのアナグラムでArvid Darre Noeという名で医学文献で知られている。彼の本名は彼の死後、明らかになった。
レードは15歳で商船の船員となり、カメルーンなどを訪問し、そのときに淋病に感染。
1960年代後半ではヨーロッパの長距離トラック運転手として働いていたが、関節痛、リンパ浮腫、肺感染症に苦しんでいたが、運動制御の困難と認知症を発症し、1976年4月24日に29歳で亡くなった。
彼の妻も同様の症状で12月に亡くなり、3人目の子供である娘は年1月4日に8歳で亡くなっており、米国外でAIDSで死亡したと記録された最初の人だった。
レードの死後、約10年後にオスロ国立病院のスティグ・フローランド博士が検査すると、3人の血液サンプルはすべてHIV陽性だった。
研究により、レードは1961年もしくは1962年にカメルーンで、当時流行していたHIV-1グループOに感染したと考えられている。
参考・引用
1976年(昭和51年)の主な出来事
- 1月21日:超音速旅客機コンコルド、定期運行開始
- 1月31日:鹿児島市で五つ子誕生
- 2月2日:トーク番組「徹子の部屋」放送開始
- 2月6日:アメリカでロッキード事件が発覚、世界を巻き込んだ大規模汚職事件となる
- 4月1日:アンプルコンピューター(現・Apple)創業
- 4月27日:東京地裁、小説「四畳半襖の下張」をわいせつ文書と判断、著者の野坂昭如に有罪判決
- 5月9日:植村直己が1万2000キロの北極圏犬ゾリ横断を達成。
- 6月4日:天安門事件
- 6月26日:アントニオ猪木対モハメド・アリの格闘技世界一決定戦開催
- 7月4日:アメリカ建国200周年
- 7月9日:村上龍のデビュー小説「限りなく透明に近いブルー」発売
- 7月27日:田中角栄逮捕
- 8月26日:ザイールで世界初のエボラ出血熱の患者が発生
- 9月9日:中国の毛沢東共産党主席が死去
- 9月10日:福岡市中央区、天神地下街が開業
- 10月6日:中国で文化大革命を主導した江青ら四人組を逮捕、華国鋒が首相に就任
- 1位:泳げたいやきくん
(子門真人/45.6万枚/年間アルバム1位) - 2位:ビューティフル・サンデー(ダニエル・ブーン/190.9万枚)
- 3位:北の宿から
(都はるみ/87.7万枚/日本レコード大賞/日本有線大賞) - 4位:木綿のハンカチーフ(太田裕美/86.7万枚)
- 5位:岸壁の母(二葉百合子/77.万枚)
- 6位:俺たちの旅(中村雅俊/75.7万枚)
- 7位:あなただけを(あおい輝彦/72.3万枚)
- 8位:横須賀ストーリー(山口百恵/65.4万枚)
- 9位:わかって下さい(因幡晃/61.4万枚)
- 10位:あの日にかえりたい(荒井由実/53.9万枚)
1977年(昭和52年)
12月12日
グレーテ・ラスクの死
グレーテ・ラスクは、ザイール(現・コンゴ共和国)のデンマーク人医師・外科医。
1972年にアブモンバジ村に自身の病院を設立し、1975年にキンシャサのデンマーク赤十字病院に移動。
1977年に原因不明の感染症の症状が現れ、デンマークに帰国、12月12日にエイズ関連ニューモシスチスジロベチ肺炎で死去。
1981年6月、疾病管理予防センター(CDC:Centers for Disease Control)がAIDS発症を認定。
ラスクは、アフリカ人以外のMSM(男性とセックスする男性)以外でのAIDS関連死の最初の1人。
参考・引用
1977年(昭和52年)の主な出来事
- 1月4日:青酸コーラ無差別殺人事件
- 1月27日:ロッキード事件、丸紅ルート初公判
- 1月31日:ロッキード事件、全日空ルート初公判
- 7月13日:ニューヨーク大停電
- 7月14日:初の静止気象衛星ひまわり1号打上げ
- 7月17日:キャンディーズ、解散宣言
- 9月28日:ダッカ日航機ハイジャック事件
- 9月30日:白黒テレビ、放送終了
- 10月5日:カネミ油症事件裁判、福岡地裁で被害者側全面勝訴
- 10月13日:ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件
- 10月31日:天然痘の最後の感染事例が報告される
- 11月15日:新潟市で横田めぐみが下校途中に北朝鮮の工作員に拉致される
- 12月25日:喜劇王チャールズ・チャップリン死去
- 1977年の邦楽ヒット曲:
- 1位:渚のシンドバッド(ピンクレディー/94.5万枚)
- 2位:青春時代(森田公一とトップギャラン/86.5万枚)
- 3位:ウォンテッド(ピンクレディー/84.5万枚)
- 4位:勝手にしやがれ
(沢田研二/74.7万枚/日本レコード大賞/日本有線大賞) - 5位:昔の名前で出ています(小林旭/70.8万枚)
- 6位:雨宿り(さだまさし/66.9万枚)
- 7位:カルメン’77(ピンクレディー/65.9万枚)
- 8位:S.O.S.(ピンクレディー/64.7万枚)
- 9位:失恋レストラン(清水健太郎/62.8万枚)
- 10位:フィーリング(ハイ・ファイ・セット/56.6万枚)
- 1977年の流行語:
1978年(昭和53年)
11月27日
ハーヴェイ・ミルク暗殺事件
Wikipediaから引用
1977年、カリフォルニア州サンフランシスコ市の市会議員に当選し、同国で初めて選挙で選ばれたゲイを公表していた公職者となる。
しかし、議員就任1年も経たない1978年11月27日、同僚議員のダン・ホワイトにより、ジョージ・マスコーニ市長とともに同市庁舎内で射殺された。
この事件の裁判で、ホワイトはわずか7年の禁固刑を宣告され、この評決に怒った同性愛者らが、サンフランシスコで広範囲にわたる暴動を起こした。
1988年には、彼の生涯を追ったドキュメンタリー映画「ハーヴェイ・ミルク」が公開され、第57回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞。2008年にはショーン・ペンがミルクを演じる「ミルク」が公開され、第81回アカデミー賞に8部門でノミネートされ、ショーン・ペンは2度目の主演男優賞を獲得した。
1999年には「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されている。
引用
参考・引用
1978年(昭和53年)の主な出来事
- 1月19日:人気音楽番組「ザ・ベストテン」放送開始
- 2月18日:嫌煙権確立をめざす人びとの会結成
- 3月14日:全国飴菓子工業協同組合(全飴協)がホワイトデーを制定
- 4月4日:キャンディーズさよならコンサート
- 4月6日:当時アジアで最も高い超高層ビル「サンシャイン60」、東京池袋に開場
- 4月20日:大韓航空機銃撃事件
- 5月10日:福岡大渇水
- 5月20日:成田空港(現・新東京国際空港)開港
- 6日12日:宮城県沖地震
- 6月16日:アーケード版シューティングゲーム「スペースインベーダー」発売
- 6月24日:映画「スターウォーズ」公開
- 8月12日:日中平和友好条約調印
- 1978年の邦楽ヒット曲:
- 1位:UFO(ピンクレディー/155.4万枚/日本レコード大賞)
- 2位:サウスポー(ピンクレディー/146.0万枚)
- 3位:モンスター(ピンクレディー/110.2万枚)
- 4位:君の瞳は10000ボルト(堀内孝雄/91.9万枚)
- 5位:微笑がえし(キャンディーズ/82.9万枚)
- 6位:透明人間(ピンクレディー/80.0万枚)
- 7位:カナダからの手紙(平尾昌晃&畑中葉子/70.0万枚)
- 8位:ミスター・サマータイム(サーカス/65.2万枚)
- 9位:時間よとまれ(矢沢永吉/63.9万枚)
- 10位:わかれうた(中島みゆき/62.7万枚)
- ダーリング(沢田研二/日本有線大賞)
- 1978年の流行語:
- フィーバー
(映画「サタデーナイトフィーバー」から、賑やかに騒ぐことを意味) - 口裂け女
(小中学生を震え上がらせた都市伝説の女性) - なんちゃっておじさん
(東京の電車内で「なんちゃって」と乗客を笑わせる都市伝説の男性) - 窓際族
(仕事を与えられずに出社するだけのリストラ前の社員) - あーうー
(当時の首相、大平正芳の口癖)
- フィーバー
1979年(昭和54年)の主な出来事
- 1月26日:三菱銀行猟銃人質事件
- 2月1日:イラン革命
- 2月11日:福岡市の西鉄市内電車、全線廃止
- 3月28日:アメリカ、スリーマイル島原発事故
- 4月2日:TVアニメ「ドラえもん」放送開始
- 4月7日:TVアニメ「機動戦士ガンダム」放送開始
- 5月9日:日本電気(NEC)がパソコンブームのきっかけとなる「PC-8000」を発売
- 6月1日:社会学者エズラ・ヴォーゲルの著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」出版
- 6月28日:東京サミット初開催
- 7月1日:ソニーがヘッドホンステレオ「ウォークマン」発売
- 7月11日:東名高速日本坂トンネル事故
- 10月26日:天然痘根絶とWHOが宣言
- 10月26日:韓国の朴正煕大統領、暗殺
- 10月26日:TV学園ドラマ「3年B組金八先生」放送開始
- 10月28日:長野県、死火山と思われていた御嶽山が噴火
- 11月4日:イラン、アメリカ大使館人質事件
- 12月24日:ソ連、アフガニスタンに侵攻
- 1979年の邦楽ヒット曲:
- 1位:夢追い酒
(渥美二郎/145.4万枚/日本有線大賞) - 2位:魅せられて
(ジュディ・オング/120.4万枚/日本レコード大賞) - 3位:おもいで酒(小林幸子/99.7万枚)
- 4位:関白宣言(さだまさし/99.0万枚)
- 5位:北国の春(千昌夫/92.8万枚)
- 6位:ガンダーラ(ゴダイゴ/82.1万枚)
- 7位:YOUNG MAN(西城秀樹/80.8万枚)
- 8位:チャンピオン(アリス/78.0万枚)
- 9位:みちづれ(牧村三枝子/74.3万枚)
- 10位:カメレオン・アーミー(ピンクレディー/70.8万枚)
- 1位:夢追い酒
- 1979年の流行語:
1980年
ブルンジでの流行
東アフリカの内陸部にあるブルンジの出血熱調査で採取された658の血液検体をレトロスペクティブに分析したところ、1980年までにHIVが流行レベルに達していたことが判明。
ブルンジの出血熱調査で採取された658の血液検体を首都ブジュンブラでは、このときすでにHIVの有病率は7.6%であった。それ以降、1980年代にかけて、ブルンジでは、現在AIDSに起因すると考えられている一般的な日和見感染症が増加していった。
参考
4月24日
AIDS流行の最初のアメリカ人
CDC(米国疾病管理予防センター)は、免疫力の低下によって起こる極めて稀なカポジ肉腫で苦しんでいる、サンフランシスコ在住のゲイ男性ケン・ホーンについての報告を受け取った。
治療の甲斐もなく、彼は翌年の1981年11月30日に亡くなった。CDCは、彼がAIDS流行の最初のアメリカ人として、さかのぼって特定した。
当時、ロサンゼルスやニューヨークで滅多に売れることのないカリニ肺炎の特効薬ペンタミジンの売上が急増していたが、AIDSとの関連性にはまだ誰も気付いていなかった。
参考・引用
12月24日
ブルックリンの学校教師
1979年の秋、ニューヨークのブルックリンで学校の教師をしている男性が硬化したリンパ節と奇妙な紫色の発疹について病院へ相談した。
検査後、彼の発疹はカポジ肉腫と診断。このガンは主に地中海系の高齢男性に見られる珍しいものだった。
彼はまた、あまり症例のない肺感染症も発症し、1980年のクリスマスイブに亡くなった。後に彼はAIDSで亡くなった4番目の米国市民とされた。
参考・引用
1980年(昭和55年)の主な出来事
- 1月16日:来日したポール・マッカートニーが大麻所持容疑により成田空港内で逮捕
- 2月29日:壱岐イルカ事件
- 3月7日:山口百恵、三浦友和との婚約発表
- 4月1日:松田聖子、「裸足の季節」でデビュー
- 4月25日:銀座の道路脇でトラック運転手が1億円拾得
- 5月9日:黒澤明監督の映画「影武者」がカンヌ映画祭でグランプリ受賞
- 5月18日:韓国、光州事件
- 5月18日:アメリカ、セントへレンズ山、大噴火
- 5月24日:JOC、ソ連のアフガニスタン侵攻によりモスクワオリンピックへの不参加を決定
- 7月19日:モスクワ・オリンピック開幕、50カ国近くがボイコット
- 7月25日:ツクダオリジナル、ルービックキューブ発売
- 8月16日:静岡駅前地下街爆発事故
- 8月19日:新宿西口バス放火事件
- 9月22日:イラン・イラク戦争勃発
- 10月5日:山口百恵、武道館でファイナル・コンサート
- 10月15日:奈良・東大寺大仏殿、昭和大修理完了落慶法要
- 11月29日:神奈川金属バット両親殺害事件
- 12月8日:ジョン・レノン銃殺事件
- 1980年の邦楽ヒット曲:
- 1位:ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザース/156.3万枚)
- 2位:異邦人(久保田早紀/140.4万枚)
- 3位:大都会(クリスタルキング/118.1万枚)
- 4位:ランナウェイ(シャネルズ/97.5万枚)
- 5位:順子(長渕剛/94.0万枚)
- 6位:贈る言葉(海援隊/93.3万枚)
- 7位:おまえとふたり(五木ひろし/84.7万枚)
- 8位:別れても好きな人(ロス・インディオス&シルビア/76.9万枚)
- 9位:さよなら(オフコース/71.7万枚)
- 10位:哀愁でいと(田原俊彦/70.0万枚)
- 雨の慕情(八代亜紀/日本レコード大賞)
- とまり木(小林幸子/日本有線大賞)
- 1980年の流行語:
- 赤信号、みんなで渡れば怖くない
(漫才でビートたけしのギャグ) - カラスの勝手でしょ
(TVバラエティ番組「8時だよ!全員集合」での志村けんの「七つの子」の替え歌) - 竹の子族
(野外で独特の派手な衣装でディスコサウンドに合わせて「ステップダンス」を踊るという風俗またはその参加者の総称) - とらばーゆ
(女性求人雑誌の題名から、「転職すること」の意味に使われるようになった) - ぶりっ子
(ぶりっ子とは、主に女性が異性の前で無知なふりをして甘えている、非力なふりをしている、わざとらしい女らしさのアピールをしていることに対して、否定的な見解を示す際に使われる言葉) - 漫才ブーム
(1980年〜1982年のごく短い期間に漫才がさまざまなメディアを席巻し、またメディアに消費された一大ムーブメント。B&B、ツービート、紳助・竜介、ザ・ぼんち、のりお・よしお等多くを輩出) - ビニ本
(中身が見えないようにビニールで包装した成人向け書籍、エロ本) - クレイマー家庭
(離婚して父子家庭となった親子を描いたアメリカ映画「クレイマー、クレイマー」にちなんで、父子家庭を指すようになった) - なめ猫
(ツッパリ文化の影響を受けた暴走族風の衣装を着せた猫のキャラクター) - それなりに
(岸本加世子と樹木希林が出演した富士フィルム「写ルンです」のCMのキャッチフレーズ)
- 赤信号、みんなで渡れば怖くない