ケンちゃんとリボン先生のHIV・エイズ基礎講座

タイトル動画

「これだけは知ってて!」編

Lesson 1-6エイズ発症期?

無症候期にはまったく症状が出ないけど、ウイルスは毎日100億個も増殖を続けて、免疫システムがだんだん追いつけなくなってくるってのが、前回までの話だったよね!

それが数年から10年くらい続くんだっけね!

そう!
人の免疫力を判断する基準がCD4リンパ球って話をしたよね。

Lesson4だ!

健康な人は、1μl(1000分の1cc)に700〜1500個ほど持っているんだけど、HIVが破壊していくからだんだん減っていくんだ。

それで、健康な人には害のない病原体で病気になっちゃう…

CD4数が500個を下回る頃から、帯状疱疹や結核などの病気にかかりやすくなって、200個を下回ってくると免疫不全状態となって、いよいよ日和見感染症にかかりやすくなるんだ。

そして、日和見感染症のうちのAIDS発症の指標になっている23種類の病気のどれかを発症した時点で、AIDS発症って診断されるんだ!

感染後の経過グラフ

治療法が見つからなかった時代には、AIDSを発症すると1〜3年くらいで、ほとんどの患者さんは亡くなっていたんだ!

本当に怖いウイルスだったんだ!

最近では医療も進歩したから、AIDSを発症しても多くの患者さんを救うことができるようになったけど、今でも発見が遅れて命を落とす人もいるんだ!

HIVに感染しているだけならウイルスの活動を抑制する治療だけで済むんだけど、AIDSを発症している場合には、その病気を治すという治療が加わるから、治療もより複雑になってくるんだ。

やっぱり、早期発見早期治療なんだ!

今回のおさらい!

HIVの増殖のペースに免疫システムが追いつけなくなり、AIDSを発症。

場合によっては命に関わることもある!

だから自分の状態を知るって大事なんだ!

「HIV感染の無症候期は自覚症状がないので検査しないとわからない」のアニメーション
Lesson 1-6