ケンちゃんとリボン先生のHIV・エイズ基礎講座
「検査しないと分からない!」編
Lesson 3-1なんで検査?
ケンちゃんは、HIVの検査に行ったことある?
いやぁ、検査しないといけないな〜とはずっと思っているんだけどね〜…
なんというか、チャンスがないというか、保健所ってよく分からないし、時間が合わないというか、ちょっと面倒だったり、検査を人に知られたくないし、多分自分は感染するようなことはしてないと思うから大丈夫かなって…(汗)
は〜い、ケンちゃん、検査に行かない代表的な理由をあげてくれてありがとう!
へっ?
特に、自分は感染するような行為をしてないから、多分大丈夫だから行かないって人が一番多いんだってよ!
あら、やだ、お見通し…(汗)
HIV感染は長い人で10年くらい症状がなかったりするから、この10年間、完璧にセーファーセックスだけだったって言えるかな?
それを言われると、ちょっとね…(汗)
それに、一夜限りの相手やセフレとはセーファーだけど、パートナーとのセックスにはコンドームを使わないって人も多いってよ。
だって、相方とのセックスにコンドームを使うって、なんだか信用してないみたいで、ちょっとね…
パートナーになった人が、以前にどのくらいの人とセックスして、そのお相手、そのまたお相手ってたどっていくと、感染してない保証はないかもよ!
ウイルスには愛も信頼も通用しないんだからね!
確かに…(汗)
そんな訳で、前置きが長くなったけど、このコーナーは検査についてお勉強しましょう!
は〜い!
HIV感染は検査しないと分からない!
ケンちゃんは、この講座のLesson12を覚えてる?
あ、HIVの感染は検査しないと分からないってやつね!
そのとおり!
HIV感染は数年から10年くらい、まったく症状が出ない期間があるから、自分の感染に気付いていない人が多いんだ。
Lesson12でもあった!
セーファーセックスを心がけていても完璧な人はいないから、知らないうちに大事な人に感染させてしまっていることもあるんだ。
それって悲しいよね!
HIVって、セックスをする人なら誰でも同じように感染リスクがあるってことね。
だから、検査を受けて自分の状態を知ることが大事なんだね!
早期発見、早期治療がいちばん!
今度はLesson5の無症候期のおさらいね!
さっきも言ってた、症状がまったくない期間のことね!
そう!症状がなくてもHIVは毎日100億個くらいも増殖をしているんだ!
それに対抗する免疫が追いつかなくなったら、エイズを発症してしまうってね。
思い出した!
100億個なんてヤバいよね〜!
そこで、もし感染しているんだったら、免疫機能がへたばってしまう前に分かった方が治療もスムーズだってことね。
なるほど、そりゃそうだ!
もしエイズを発症していても、よほど重度じゃなければ治療で治せる時代になったけど、入院治療が必要になったりと大変。
もし感染しているんだったら、エイズを発症する前に発見できれば治療は毎日薬を飲むだけだし、まず何の症状もないんだから、日常生活は変わりなくできるってことね。
確かに〜!
どんな病気でも同じね!
早期発見、早期治療が一番ってことね!
今回のおさらい!
- 完ぺきにセーファーセックスできてる人はいないと思うべし!
- セックスの相手の過去のセックスまでは保証できない!
- ウイルスには愛も信頼も通用しない!
- セックスをする人なら、同じように感染リスクがある!
- HIV感染は検査しないと分からない!
- 長い無症候期中には毎日100億個もHIVは増殖中!
- 早期発見、早期治療で日常生活をそのまま続行!